キラキラ星が消えるまでに



 
キラキラ星が消えるまでに
危なっかしく走る君を

澄み渡った青い空は
僕は自然に笑みがこぼれる

そこら辺の無透明な
不意に手を上げ

路地裏の小さな店を過ぎ
咲き誇れる か弱い花を見つけ

お日様のように照らしながら
碧く広がる無限の空
好きだといつも伝えすぎて
もどかしい恋  紡いでいく

やがて紅く染める雲は
もうすぐ闇が迫っているのに

だけど頬に届く風が
今夜はきっと

当たり前と過ごしてきた日々は
笑い声胸に届かせるなら

淋しいなんて言えないから
逢いたいとだけ言ってしまえば
何も見ない夜中の空
まったく胸は満たされぬまま


当たり前と過ごしてきた日々は
笑い声  君に届かせるなら

キラキラ星が消えた頃に
最大級に膨れあがる

キラキラ星が輝いては
危なっかしく走る君を
も一度君に逢いに行こう
両手でぎゅっと抱きたいから

雲のひとつも見えずに


風をおもいきり吸った
伸びをしてみる

ちょっとした小高い丘に着いた
急に君を心配する僕がいた

笑顔で進む道を選び
静かに君を浮かべるんだ
曖昧な程切なくなる
遠くでもいい  ずっと見てて

薄い帯を作っていく


乾いていて冷たいなら
星は煌めく

意識無く過ぎてしまった時間
もっと傍にいればいいのかな

心の中で君に叫ぶ
喉も潰さずいられるかな
探さなければ月も見えず
ゆっくり瞼を降ろしてゆく


意識無く過ぎてしまった時間
いつもずっと傍にいればいいのかな

も一度君と声を交わす
思いをすべて胸に秘めて

小さな光  注がれてく
両手でぎゅっと抱きしめたい
  

2002,2,21 廣井 翼



返歌のようなもの





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