〜 歌 〜 




好きな歌ってのは、結構あるんですけどね。
前に某掲示板にも書き込んだ事のあることなんだけど
なんとなく、ここにも書いておきたくなったのは
きっと、その本を読み返したからでしょう。






― 仰げば尊し ―

まあ、有名な曲ですよね。
卒業式の時に歌ったという人は結構いるでしょうし。
(中には別の曲を歌った人もいるかもしれませんが。)



『歌』とタイトルをつけてますが、『本』でもあるかもしれません。 集英社のコバルト文庫に幾つか購入しているシリーズがあります。 その中の一つに『マリア様がみてる』というシリーズがあります。 著者は今野緒雪。 一見『百合小説』にも見えちゃう感触もあるのですが(苦笑) 挿絵に惹かれて購入したのがきっかけでした。 で、そのシリーズの中で『いとしき歳月』という前後編があるのです。 その本の冒頭でのこと。 主人公の少女が先輩に聞かれるのです。 『おもえばいととし』の『いととし』とは何ぞや?と。 (抜粋させていただきました) 『仰げば尊し』の歌詞の一節です。 少女は最初は答えられなかったのですが、 先輩が『いと疾し』であることを教えます。 卒業を控えた先輩は歌の練習をしていて 歌詞カード見て驚いたのだと、そう話すのでした。 少女がその理由を尋ね、先輩が答える。 そして、その答えについての少女の言葉が何故か印象的で、 そして私はそのことを掲示板に書き込んだのでした。
『いととし』とは『いと愛し』 そう思っていた、とう言うのが先輩の答え。 そして、少女が思ったこと。 『思えば早かった』より 『思えば愛しかった』 その方が何か良いな、と。 少女は振り返ってみた時に、自分の学生生活がそう思えるようなものだったら それはとても幸せなことだろうな、と考えたのです。
これを読んだ時。 いつか。いつの日にか私もそう思えるようになりたい。 そう思ったんです。 死にたい、そう思った日のこと。 それに関連する思い出せない記憶。 その後のリスカのことも。 全部ひっくるめて、 自分自身の歩いてきた道を振り返った時 『思えば愛しかった』 そんな風に言えたら良いな、と。 少しだけ。 うん、少しだけなんだけど。 崖っぷちから離れられたような気がするから 今、これを書いておこうと思います。








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