〜 記 憶 〜 




忘れたいのに忘れられないコト、と
思い出したいのに思い出せないコト、と


その基準は何処にあるんでしょう?






− 夢を見る −



夢を見る

写真の私は笑顔で
懐かしい人達と一緒にいて
朧な記憶の片隅で
今も息づくあの頃



夢を見る

共に過ごした日々を
思い出せない記憶とも
共にある写真の顔

貴方達は元気ですか?



夢を見る度その中で
手を伸ばせば
確かに触れるのに
思い出せない


懐かしい人達の
温もりも、声も



貴方達は今も
それぞれの場所で
笑っていますか?


いつか、また
逢えたら良いなと
遠い日を思い出しながら

貴方達の幸いを
此処から祈っています



夢を見る


夢を、見る

写真が出てきました。

予餞会の写真です。
もう実家に戻っていたけれど
踊りを教えて、と電話をくれたのは
同じクラスだった女の子。

今より少しだけ幼い私が
一年間だけのクラスメート達と一緒に
笑顔で写っていました。



実家を離れた四ヶ月。
この人達との出会いが
私の支えの一つでした。
様々な環境の人々。
勉強だけじゃない沢山のことを
教えてもらいました。


楽しいことも沢山あった、はず。

でも
忘れてしまった、コト。


思い出せる、コト。

学習会、部活、行事etc
色々あるのに、ね。



まだ十年?もう十年?



初めて死にたいと思ったあの夏の日。
パズルのピースのように
ばらばらな欠片の夢。




彼の人ならば甘えている、と
彼の人ならば逃げている、と






そう、言うのでしょう




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